【ULハイク】設営1分!ストックシェルターで叶える『住』の軽量化テクニック

YAMA HACK



軽量化にも!緊急時にも!ストックシェルター

皆さまは、TJAR (トランスジャパンアルプスレース) という国内最高峰の山岳耐久レースをご存知だろうか?
日本海の富山湾からスタートし、北アルプス~中央アルプス~南アルプスという3,000M級の日本の屋根を踏破し、太平洋の駿河湾まで、415kmの距離を自身の脚のみで8日以内にゴールするという過酷極まりないレースだ。食料・飲料などは購入可能だが、当然、山小屋やホテルなどでの宿泊は禁止。そんな過酷なレギュレーションの中、実はこのレースの出走者:TJAR戦士たちがこぞって使う緊急用シェルターがあるのだ。


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山のスペシャリストに!ストックシェルター

それがこのストックシェルターだ!
本体重量はなんと驚異の175g。
ペグとスタッフサック込みでも200gという超軽量シェルター。

筆者も2011年から既に7年使用しており、緊急用としての携行だけでなく、ULハイク時に積極使用している。

だが、この幕体のメリットは軽量なことだけではない。
その真骨頂はスピード設営わずか1分で設営できることだ。
幕営に必要なのは、トレッキングポール2本とペグ2本で完了する。
このスピード設営こそ、ストックシェルターの最大の特長と言えるだろう。



緊急時にも大助かり!一般ハイカー向けにも大活躍。

しかもその大きさは500mLペットボトル程度で非常にコンパクト。常にザックに放り込んでおいても邪魔にならないサイズだ
これならどこの山に登山に行く際でも常時携行しておけば、いざという時に、最悪の事態を避けられる非常に重要な一助になる可能性もある。

また、このシェルターであれば、通常のビバーク用ツェルトで必要な細引きの知識と技術が不要なのは大きなメリットだ。 つまり誰でも使えるということだ

ビバーク用ツェルトは持っていなきゃいけないな・・・と思いつつ、何を買ったら良いか、または買っても果たして使えるのか、と不安もあり、なかなか購入まで至らないのが一般的だ。
それを解決してくれるのが、このストックシェルターとなる。



当然メリット・デメリットあるが・・・


一番乗りの朝日小屋テント場にて
快適性・機能性を削ぎ落とし、ミニマルな幕体となっているため、メリットだけでなくデメリットもある。 が、一般的にデメリットと思われる内容については、筆者は特にデメリットと感じていない。
それはあくまで、一般テントと比較したときに発生する不便さだ。
逆に、ミニマルに仕上げてくれた開発者に感謝の念でいっぱいである。
快適性向上のためのオプション追加は、重量増と引き換えに、使い手の好みで決めていけば良い。



詳細はYAMA HACK内記事を参照!


6月頭の蝶ヶ岳テント場にてソロハイカーさんと山談義。前日は降雪し、この夜は氷点下まで下がりシェルター内も外も凍りついた。
ストックシェルターのスピード設営の方法、コツ、メリット・デメリットの解説、そしてデメリットの対策などなど、すべて YAMA HACK 様への寄稿記事にて解説している。
また、快適化のための工夫と簡単DIY、耐風性向上のための一工夫も紹介しているため、参考にして欲しい。
①200g程度で非常に軽量!
②ペットボトル並みのコンパクトさ!
③設営はわずか1分のスピード設営!
④小ささが逆に目立ち人気者に!

ぜひ軽量化に、緊急時に、役立ててみてはいかがだろうか。

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【ULハイク】設営1分!ストックシェルターで叶える『住』の軽量化テクニック

 

文・撮影 三宅 雅也 (山岳ライター/長野県自然保護レンジャー)



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